名刺が使われていたといういちばん古い記録が残っているのが中国です。
中国ではすでに唐の時代(7〜10世紀)の詩に名刺のことが登場しています。
中国官僚社会では地位のある人に会う時は、まず取り次ぎに名刺を渡すのが習慣でした。
また何か正式な席に欠席するとき、下僕に名刺を持たせて挨拶に代えることも行われていました。
当時はまだ紙がなかったため、木や竹の札を使ったと思われます。
また余談ですが、この頃は賄賂が盛んで、純金の板に名前を彫って贈ったともいわれています。
このような姓名を記した竹木を「刺」といったところから、「名刺」という呼称は始まったのです。