記者 |
まず、『SY似顔絵デザイン室』との出会いを教えてください。 |
Tさん |
営業マンに転身後3年目に「売れない壁」にぶち当たっていた時でした。
ただ我武者羅に「何かが見えてくるだろう。」という何かにすがる思いで、手当たり次第に「飛び込み営業」を慣行していました。
そんな時に似顔絵名刺やデザインの仕事を行っていた小圷さんのデザイン事務所に出会いました。 |
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記者 |
すぐに似顔絵名刺を作ったのですか?迷いはありませんでした? |
Tさん |
すぐに、似顔絵名刺を作って貰いました。
迷い?そんなものはありませんよ。
思い立ったら即実行!これが結構重要なのかもしれませんね! |
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記者 |
作ってみていかがでしたか? |
Tさん |
感想は、ズバリ!「私の分身」ですね。孫悟空の髪の毛が分身になって働いてくれるイメージのようですよ。
何よりも、お客様に覚えてもらえるし、会話が続くし、また、きっかけにもなる!
かなり強力な武器になってくれました。 |
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記者 |
Tさんはお見かけしたところ“営業マン”という感じではないですよね。
どちらかというと、あまり自分からお話しなそう・・・ |
Tさん |
ええ、そうなんです。
実は、私、口下手な営業マンなんですよ。
巷の書店で「口ベタな営業マンこそ売れる!」なんぞというタイトルの本を見かけたことがありました。
気休めにパラパラめくっては見たものの何の参考にもならなかったことを思い出します。本当に気休め・慰めでしたね。
そんな私ですから、毎日、いつもお客様との「会話」が悩みのタネでした。
飛び込み営業でいつも新しい人に会っていないと仕事にならない、いや生活して行けない営業マンである私は、“口ベタなんです!”何て言っている場合ではないのです。 |
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記者 |
そうなんですか!口下手営業マンなんですか・・・でもそれでは、挫折も結構味わったんではないですか? |
Tさん |
そうですね〜。挫折は何度も味わいましたよ。
当時の私は、インターネット広告の掲載を募集する営業でした。
最初の頃は「インターネットブーム」にも乗り好調に契約を頂いていました。
しかしそれは長くは続きません。
広告は集客効果が出なくては紹介も貰えないものです。
好調な頃は、自分の力ではなく「商品力」で契約を貰っていたのか・・・そんな思いが募る毎日でした。 |
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記者 |
そんなモヤモヤとした毎日の中、その挫折という壁をどのようにして乗り切ったのですか? |
Tさん |
まず、「商品よりも自分を買ってもらうことから始めよう!」と考えたんです。
お客様のお店に頻繁に回数を多く、“お邪魔にならない程度にお邪魔して”顔を覚えてもらい、お客様にとって“役に立つ情報”を毎回提供して最後に契約を頂くことを考えました。
この作戦が、当時の壁を打ち破るきっかけになりました。 |
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記者 |
ではその壁を打ち破ってからは、もうずっと上り調子だったのですか? |
Tさん |
いえいえ、そんなことはありません。
インターネットの世界は変化が急激な世界です。
突然今まで販売していた商品が無くなってしまい、次には以前の商品とは明らかに商品力が落ちる物を売らなければならなくなりました。
インターネットも黎明期から成熟期に移り、お客様の選ぶ目も知識もかなり肥えて厳しくなって来ました。
結果は案の定、今までの“役に立つ情報提供”作戦を慣行しても商品力の無さから一番安い広告掲載を“お付き合いで”程度で契約を頂いている状態が続きました。
この時ほど、何を売るか?が成功の分かれ道だと痛感した日々はありませんでした。
何度も「もう諦めよう・・・」と思いました。 |
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記者 |
また挫折を味わったのですね。 |
Tさん |
あはは、そうですね。
でも、私の『お客様にとって“役に立つ情報”提供作戦』はお客様自身がちゃんと見ていてくれたんですよ。 |
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記者 |
ちゃんと見ていてくれた?お客様の方から何か問い合わせでもあったんですか? |
Tさん |
思い悩む日々が続く中、「もっとお客様と長く付き合える、もっと役に立てる商品を扱いたい!」と決心を付けて広告会社の世界に一区切りを付けたんです。
そして、今までお世話になったお客様、一軒一軒退職する旨をお伝えし、挨拶周りをしていた先々で、こんなうれしいことを言われたんです。 |
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記者 |
どんなことを言われたんですか?うれしいことって? |
Tさん |
皆さん、こう言ってくれたんです!
「会社と付き合っていたわけじゃないよ、あんたと契約したんだよ!」
「いろいろと役に立つネタをありがとう!会社が変っても、また宜しく頼むよ!」
「きみのお陰でお客を呼ぶにはどうすれば良いか、考えるようになったよ。
また相談してもいいかい?」
などなど、本当に涙が出るほどの思いでした。
自分で考えたやり方は大きく間違えてはいなかったんだ!そう実感できた瞬間でした。
現在、会社と販売する商品を替えましたが、今までの自分のスタイルは貫くつもりです。 |
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記者 |
その時に似顔絵名刺はお使いになっていたのですか? |
Tさん |
「似顔絵名刺」は本当に力強い味方になってくれました。
営業はファーストアプローチが7〜8割位の割合でその後の成果と進展が決まるのではないかと思います。
私の行っているのは、自分も売り込むけど、できるだけ“お客さんも買う”ということ。
お世辞を言うのが嫌いな私にとってはとても使えるツールなのです。 |
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記者 |
お客さんも買う?ってどういうこと? |
Tさん |
あ、それはですね・・・まず似顔絵名刺を渡します。
するとほとんどのお客様は「あ〜似てますね!」とか「そっくりですね!」とか言ってくれます。
そこですかさず「○○さんも描いてもらったらどうですか?自分の似顔絵があるって結構面白いですよ!」「○○さんの趣味ならリビングなんかに似顔絵があるとホットするんじゃないですか?」などとお客様の好みなどから会話に入りこむのが容易なんです。 |
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記者 |
なるほど!では、他には似顔絵名刺を使っていて、得したことはありますか? |
Tさん |
それはもちろんありますよ!
また営業マンなのに「会話が苦手」な私にとっては似顔絵名刺はまさに私の分身です!
口下手な人間にとって初対面でお客様に顔を覚えて貰おうというのはかなり難しい課題です。
でもこの似顔絵名刺を使い始めてからは、たとえ同業他社の営業マンとバッティングしてもお客様が顔を覚えていてくれる率は格段に高くなりました。 |
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記者 |
顔写真を使っている名刺がありますよね。こちらの方が効果がありそうだとは思いませんでしたか? |
Tさん |
そうではないんです。
よく顔写真そのままを名刺に印刷している名刺を使っている会社がありますが、お客様は写真そのものよりも似顔絵の方が印象に残るようです。
「どんな顔だったっけ?」「これ似てたよな〜」「あんまり似てない顔だったけど、もう一回本物を見たら思い出すよ」など、いろいろとイメージを膨らませてくれるようで、名刺を捨てられてしまう率も格段に減りました。
嬉しかったのはお客様の所に行った時、お客様の机に私の名刺が貼ってあって「よく似てるよね〜」と行くたびに言ってくれる時です。
言うまでも無く、このお客様は私の“お得意様”です。 |
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記者 |
最後にこれから似顔絵名刺を作ろうとしている方々へ、メッセージをお願いします。 |
Tさん |
このように売る商品が変っても、自分の確立したやり方と似顔絵名刺のコンビは私にとっては無くてはならないものになりました。
営業の仕事に面白みが感じられなくなった人や売れない壁にぶつかっている人などが居ましたら、是非この似顔絵名刺を作ってみて下さい。
お客様の反応が変って、やり方次第で営業の仕事がとても面白くなってくるでしょう。
ここで一つ、「似顔絵名刺なんて恥ずかしい」と感じている人は営業の仕事は辞めた方が賢明かもしれませんし、将来の独立は難しいのではないでしょうか。あくまでも私の私見ですが・・・ |